再生重油の性状表
再生重油とは、自動車用のエンジンオイルや工業用用途に使われた使用済み潤滑油などを主原料に製造された燃料油です。潤滑油リサイクルにおける最も代表的な再生品であり、一般石油製品である重油類相当の代替燃料として、直火使用工業炉などの燃料として適切な品質を有し、幅広く使用されています。
項目 | 1種 | 2種 |
---|---|---|
引火点 ℃ | 70以上 | 70以上 |
動粘度 50℃ mm2/s | 50以下 | 50以下 |
流動点 質量分率% | -10以下 | -10以下 |
灰分 質量分率% | 1.0以下 | 1.0以下 |
硫黄分 質量分率% | 0.6以下 | 1.0以下 |
塩素分 質量分率% | 0.05以下 | 0.1以下 |
水分 質量分率% | 1.0以下 | 5.0以下 |
総発熱量 MJ/kg | 41.8以上 | 41.8以上 |
参考
再生重油の品質については、JIS K 2170で規定されており、1種と2種があります。両種ともに従来の規格 TS K 0010から、より環境対応を図った規定になっており、1種については低硫黄、低塩素仕様になっています。2種については、TS K 0010の1種をベースに水分規定値を緩和しています。
また、再生重油と廃食用油を混合したCO2排出削減に貢献するバイオ再生重油についてはJIS K 2171で品質を規定しています。